今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2016/12/13

「立志の時間5」

こんにちは。宮前です。

 

今回も、前回のクルー日記「立志の時間4」の続きです。

 

在職中からずっと、自分のやりたいことや、自分の好きなことなど探していく中で、「これ」というのが見つからないものでしたが、

 

自分自身を周りと比べると、なんとなくゴミの分別(ゴミにならずに活かされる)が好きだったり、環境汚染が進んでいくことに心をいためたり、

 

・・・という傾向が強くあったこともあって、

 

「環境保全に携わる仕事がしたいかも」とぼんやりと思っていました。

 

そんな自分の中にある漠然とした将来へのビジョンを、少しでも具体的なものにしたいという思いもあって、退職後は、すぐに
「ビオトープ管理士資格」の勉強を通じて、生態学などを学んだり、

 

関心のあった「パーマカルチャー」を学べる、伊豆での2週間ほどの夏合宿に参加したりしました。

 

◆パーマカルチャーとは
http://pccj.jp/
 

「田舎での合宿」ということで、周囲からは「大丈夫?宗教じゃないの?」と心配をされましたが、自分の思いも強かったため、そこは迷いなく、そして勿論、その心配も無用でした。^^;

 

知らない人同士が集まり、寝食を共にしながら、座学だけでなく、豊かな自然や体験を通して学ぶ・・・という人生初の体験からは、パーマカルチャー自体の学び以上に、そこで出逢った人たちからの学びがとても大きかったように思います。

 

なにせ、今まで自分の周りにいないような人も多く、私のように迷っているから来ているというよりは、皆、夢をもって、具体的にやりたいことや方向性があって学びにきている人ばかりでした。

 

そして、特に衝撃的だったのは、自分自身はこれまで「社会問題だから仕方がない」と思っていたようなことや、資本主義経済など「あたりまえ」と思って、疑うことや考えることもしなかったことに対しても、

 

「自分はこう考えている。」「自分はこうしようと思う。」などと、皆、問題意識や自分なりの意見を持って、それを発信したりして、

 

そんな、社会の価値基準や周りの価値観に合わせるのではなく、自分のモノサシを持って生きている人たちから受けた衝撃は今でも忘れられません。

 

まさに刷り込まれている自分に気付けたり、視野が広がる体験をさせて頂き、自分自身も社会に参画している・・・という自覚を持てるきっかけにもなったような気がします。

 

そして、この合宿の最後に、「これから10年後どうありたいか」を皆の前で発表する場があったのですが、

 

その時、私は「自分のモノサシを持った大人になりたい」と答えました。

 

振り返ってみると、あれからもう11年が経ってますが、今ではそんな自分に近づいていることも感じ・・・

 

なんでも時間はかかりますが、夢やビジョン、理想を持つことの大切さを、改めて実感しています。

 

子どもたちは勿論ですが、周りの大人たちの夢も、自分の信じてあきらめない生き方を通して、応援できたらと思います。

 

(続く・・・)

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子