今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2016/12/26

「立志の時間6」

こんにちは。宮前です。

 

今年最後の(自分の番が)記事も、前回の「立志の時間5」に引き続き・・・立志の経緯をご紹介したいと思います。

 

退職後は、前回ご紹介した「パーマカルチャー」の他に、沖縄の「ビーチロックビレッジ」も衝撃的な出逢いでした!

 

◆ビーチロックビレッジ
http://www.shimapro.com/

 

こちらでは、自給自足のような循環型の宿泊施設や大自然の中での体験キャンプなどの運営を行うということで、自分自身、環境問題に関心があったため、循環型の仕組みを学んだり、農業など体験したいという思いでボランティアスタッフとして行ったのですが、

 

当初、正式にオープンする前の準備段階ということもあって、人手が足りず、とても仕事が選べる状況ではなく・・・

 

なぜか行くと、農業ではなく、スタッフのまかない料理をつくる担当に。^^;

 

20名程の大人数の料理など、それまでつくったこともなく、失敗すればスタッフに容赦なく怒られ、それこそ到着してから1週間くらいは正直「もう帰りたい」というかんじでした。

しかし、不思議なもので、そのうち人にも環境にも慣れ、更に人も増えてきたことで、料理だけでなく当初の目的だった畑作業の他、宿泊施設の建築や、

 

写真1

 

写真2

 

牧場のやぎや牛のお世話、草刈り、牛糞たい肥の回収(くさかった・・・)など、

 

写真3

 

都会ではなかなか体験できないような色々な仕事をさせてもらえて、気が付くと、2週間の予定が3か月程、そちらに滞在していました。

 

山の中、大自然の生活には、休みなんてほとんどありませんでしたし、多様な人の集まりの中では、事件や衝突など、大変なことも多かったですが、だからこそ、とても学び深く、新鮮な体験からは感動ばかりで、何より楽しい毎日だったことが懐かしく思い出されます。

 

そして、このビーチロックビレッジで一番、感じ得たものは「人の素晴らしさ」。

 

トイレ以外、お風呂も寝床もひとりになる場所はありませんでしたが、そのおかげもあってか、皆、孤立することなく、見守り合っているような雰囲気がありました。

 

そして、ボランティアといえども、一日の仕事を終え、夕食を頂いた後には、この「ビーチロックビレッジ」をどんな風にしたいかと、皆でビジョンを話し合ったり、泡盛を交わしながら、悩みがあれば周りの仲間に相談したり、自分の得意なことを仲間に教える「なんでも学校」を開催してみたり、沖縄を去る仲間がいれば、「卒業式」の企画、準備をしたりと・・・

 

毎日が一生懸命で本気で関わるので、時間がたてばたつほどに、絆が深くなっていくものでした。

 

そう考えると、自分自身は「環境」「自然」にばかり目を向けていましたが、

 

ビーチロックビレッジでも、前回のパーマカルチャーでも、結局「人」の存在、繋がりが不可欠で、なくてはならないものだということに気付きます。

 

そういえば、ビーチロックビレッジに滞在中、宿泊されたお客様に書いてもらった言葉があります。

 

この方はもちろん初対面で、たいして会話もしていないのに、インスピレーションでその人をイメージする言葉が浮かび、それを書き下ろしてくれ・・・今も家に飾っています。^^

 

写真4

 

当初、ピンと来なかった言葉でしたが、今は、なんとなくしっくりくるから不思議です。

 

もしかすると、あのビーチロックビレッジで「人の素晴らしさ」に気付けたことが、少なからず、今の「保育、教育」の仕事に繋がっているのかもしれません。

 

そう思うと、頭で考えているよりも、心に素直に従って動いていれば、自然に自分が目指す道へと導かれていくような感覚をおぼえます。

 

やっぱり、自分の心を信じて、我が道を迷わず歩んでいきたいものです。

 

そんなわけで「立志の時間」の記事は、年を越すことになりましたが・・・^^;

 

皆さま、来年もどうぞよろしくお願いします!

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子