こんにちは。宮前です。
前回の「立志の時間7」に引き続き・・・
◆立志の時間7
http://www.caguya.co.jp/crewblog/miyamae/p8575/
立志の経緯をご紹介したいと思います。
そんなこんなで、2度目の転職活動が始まるのですが、「もう次はない」という気持ちで、自分の望む優先順位をつけていくことに。
3社目ともなれば、自分にとって何がよくて何が嫌かは、だいぶわかってくるもの。
退職理由にもなっていた「理念」や「やりがい」、「自分に正直に働けること」は絶対に譲れない!
・・・ということで、
沢山の企業と面接を行う中で、「御社の理念に共感して」「自分に嘘をつかずに働きたい」などとお伝えすると、
「企業理念はあるけど、そこまで本気じゃないよ」
「ホームページにのせているCSR活動は、企業PRのためがほとんどだよ」
「そんなに真面目だと困る」
などと、逆に本当のことを教えてもらうこともありました。
そんな中で、出逢ったカグヤ。
そこには、掲げた理念を本気で貫こうとする社長がいました。
そして、面接で頂いた「会社案内」には、「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える しかも一瞬早過ぎず、一瞬遅すぎない時に」という森信三さんの言葉が。
面接の帰り道でそれを読み、胸がドキドキワクワクしたことは、今でも鮮明に覚えています。
しかし、そんな感動する程の出逢いだったにもかかわらず、
当時の私には、欲張りや不安な気持ちもあって、「理念」や「やりがい」だけでなく、事業内容や職種、正社員、給与、残業、土日休み、福利厚生など、どこか安定できるような条件も捨てきれず・・・
同じタイミングでエントリーをしていたある環境コンサル会社の、そんな目に見える条件の良さにも魅かれ、一体どちらの会社がよいものかと胃が痛くなる程、迷い悩む日々が続きました。
今思えば、カグヤでいう「とはいえ」と向き合う戦いだったのかもしれません。
http://www.caguya.co.jp/wp/definition/
そして、悩み苦しんだあげく、自分の現状や迷いの気持ちを正直にカグヤに打ち明けたところ、社長から1通の長文メールが。
せっかくなので、特に印象的だった部分をご紹介したいと思います。
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本当に宮前さんがやりたかったことはカグヤでできると私は信じています。
宮前さんのたった一つの人生なので、ご自身が悔いがないようにその最終審査中の会社も面接していただき、その中で、本当に宮前さんが求めているものがいったい何なのかなども確認できる機会が取れるように、私たちも見守りたいと思っています。
最後に一期一会を大切にされている宮前さんの心と出会いの哲学が納得いくように、もう一社のことをやり遂げてから、また私たちカグヤに興味があれば再度「一期一会」でのご連絡を頂けると嬉しいです。
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面接を重ね、事業内容なども確認する中で「見守る保育」を広げる会社だとは思っていましたが、就職活動をしている自分自身までも、そんな風に尊重され、見守って頂き・・・
この衝撃的なメール、嘘のない真心からの関わりに、再び感動し・・・
もう頭で色々考えるのではなく、自分の心が選ぶ方を信じようと前に進めたような気がします。
そういう意味では、人は、大人であっても、子どもであっても、誰かに信じられ、見守られことによって、一歩踏み出す勇気や覚悟が湧いてくるものですね。
カグヤに入社するまでのプロセスは、今もなお、自分の信じた道を歩んでいける力になる程に、大事なことを実体験から教えて頂く宝物のような、私の原点となる時間でした。
(続く)
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子