自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2016/12/23

お餅

先日、聴福庵で皆と一緒に「餅つき」を行いました!

 

餅つき1

 

餅つき2

 

私自身は、初めての体験でしたが、到底ひとりではできないような大変さがあり・・・

 

このような昔ながらの行いには、自然と皆が集まり、力を合わせていく仕組みがあるかのように感じます。

 

そして、ついたお餅はその場で大根おろしとからめていただいたり、

 

餅つき3

 

保存用に成形をして、

 

餅成形

 

その後、火鉢で焼いていただいたり。

 

焼き餅

 

また、みかんをのせ鏡餅として、床の間にお供えしました。

 

鏡餅1

 

鏡餅2

 

まさか自分たちの手で鏡餅を用意できるなんて・・・

 

昔の日本人にとっては、あたりまえだったのかもしれませんが、初めての体験に、なんだか感慨深いものがあります。

 

ちょうど餅つきの際に、通りすがりの女性の方が、

 

「餅つき懐かしいわね。私は本家の嫁だったので、20年くらい前までは親戚が家に集まって皆で餅つきをしてたけど、そのうち大変だから、もう杵も臼も分家に渡してしまい、その後、分家でやってるのかどうかもわからないわね~。」

 

と、仰られましたが・・・

 

便利さを追求することは、人の力を借りずにすむようになるので、なんでもひとりでできるよう(な気)になったり、親戚や仲間、地域などの繋がりがどんどん希薄になりやすい気がします。

 

今、「聴福庵」とのご縁によって、色々な繋がりや助け合いが増えてきたのも、「不便」なおかげなのかもしれず・・・

 

そう思うと「不便」はむしろ、いいことのように思えてきます。^^

 

ついつい便利を望みがちですが、「何を大事にしたいのか」を、見失わずにいたいものです。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子