先日、聴福庵で皆と一緒に「餅つき」を行いました!
私自身は、初めての体験でしたが、到底ひとりではできないような大変さがあり・・・
このような昔ながらの行いには、自然と皆が集まり、力を合わせていく仕組みがあるかのように感じます。
そして、ついたお餅はその場で大根おろしとからめていただいたり、
保存用に成形をして、
その後、火鉢で焼いていただいたり。
また、みかんをのせ鏡餅として、床の間にお供えしました。
まさか自分たちの手で鏡餅を用意できるなんて・・・
昔の日本人にとっては、あたりまえだったのかもしれませんが、初めての体験に、なんだか感慨深いものがあります。
ちょうど餅つきの際に、通りすがりの女性の方が、
「餅つき懐かしいわね。私は本家の嫁だったので、20年くらい前までは親戚が家に集まって皆で餅つきをしてたけど、そのうち大変だから、もう杵も臼も分家に渡してしまい、その後、分家でやってるのかどうかもわからないわね~。」
と、仰られましたが・・・
便利さを追求することは、人の力を借りずにすむようになるので、なんでもひとりでできるよう(な気)になったり、親戚や仲間、地域などの繋がりがどんどん希薄になりやすい気がします。
今、「聴福庵」とのご縁によって、色々な繋がりや助け合いが増えてきたのも、「不便」なおかげなのかもしれず・・・
そう思うと「不便」はむしろ、いいことのように思えてきます。^^
ついつい便利を望みがちですが、「何を大事にしたいのか」を、見失わずにいたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子