ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/06/21

「意義」

父親保育というと、
お父さんたちが木を切ってツリーハウスを建てたり、
面白い遊びを用意してあげたり、キャンプをしたり、遊んであげたりと
そういった保育のワンシーンを体験することはあっても、
保育園園全体を体験できるということではありません。

皆で園長から事務、用務、フリー、リーダー、サブなど様々な役割を割り振り、
日案を立て、準備をし、普段の保育の流れの通りに、
朝の受け入れ、朝の会、おむつ替え、お帳面、遊び、昼食準備、
昼食、午睡、遊び、おやつ、帰りの会とすべてのことを行い、
皆で助け合うということ。

こういった園全体を体験できるということは
貴重な機会であることを感じます。

そういった意味で父親保育を振り返ると、

一つの行事が様々な方面でのメリットがあることに気づきます。

父親として・・・園への愛着が生まれ、父親同士、先生、在園児との絆が生まれる。保育園というものを体験から学べる。
母親として・・・久しぶりにゆっくりと自分の時間を作ることができる、父親の育児参加意識が増す
子どもとして・・・お父さんが先生をするということが誇らしく、自慢のお父さんと感じる
先生として・・・お父さんたちの遊び心満載の保育から新鮮な感覚や新たな感覚の学びを得られる
園として・・・園のクレームを言われる側から、言える側になれる(笑)→園の大変さを理解してもらえる
地域として・・・地域の子どもたちを大人たちがみんなで見守ってくれる
見学園として・・・地域再生や地域で子どもたちをどのように見守っていけばいいのかのモデルケースを学べる

これも父親保育を継続してきた10年間の積み重ねであり、
園長先生、園の先生、先輩のお父さん方のおかげであることに気づきます。

一つの行事でここまでの効果が期待できる行事というものを見たことがありません。

みんなにとって良いから、みんなにとって幸せな行事となり
広まり、深まっていくように感じます。

地域再生を考えたとき、地域の人材となっていく子どもたちのスタート地点である、
この乳幼児期にこのような取り組みが行えることの意義は非常に大きいと感じます。

この素晴らしい行事の意味や価値をこれからも深めて味わっていきたいと思います。

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ミマモリスト
眞田 海