こんにちは、奥山です。
福岡県飯塚市にある古民家『聴福庵』についてです。
先日、台所の天井に敷き詰められていた
石膏ボードを剥がし煤竹を敷き詰めていく
作業を行いました。
煤竹とは、古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる竹のこと。
100年から200年以上という永い年月をかけ、
囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や
飴色に変色しているのが特徴。(ウィキペディア)
今回この煤竹を富山県にある築200年の古民家で
使われていたものを縁あって譲っていただきました。
煤を被った竹を一本ずつ磨いていくときれいな飴色が現れ、
そして一本一本それぞれがもつ竹の模様が現れます。
長さも太さも曲がり具合もそれぞれに特徴があり、
一つとして同じものがなく、そして200年前のものとは
思えないほどの代物です。
これまでも、この聴福庵で様々なものを磨いてきました。
埃被っていても磨けば木目がくっきり表れ、
喜んでいるそんな感覚を何度も味わってきました。
元々青かった竹が暮らしの中でこの色になったと思うと、
どれだけ長い時間を経たのだろうかと思います。
長い時間を掛けて輝く価値があることを大事にしていきたいと思います。
ミマモルジュ
奥山 卓矢