ソフトのバージョンアップの打ち合わせをしていると、
ソフト自体のバージョンアップを行っているというよりも、
このソフトを通じて、私たちは何の価値観を世の中に発信しようとしているのか。
子どもたちの何を守ろうとしているのか。
そんなことを考える時間が多くなります。
ただのソフトでもなく、業務省力をするソフトでもなく
発達を見やすくするソフトでもなく、
保育計画を立てるソフトでもない。
見守るという価値観。
保育者としての誇り。
子どもたちの育ちと主体性を保証していくプロセス。
仲間と協力し合って子どもたちの環境になっていく中で
自分がいかに子どもたちから学び、磨かれ、人格をまとっていくか。
そんな保育という「職業観」だけでなく、
人間としての「人生観」や
共に働くという「共生」の概念。
そういったものを発信しようとしていることに気づきます。
それはソフトを通したフィロソフィーであり、
願いであり、誇りであるように思います。
ソフトの機能をバージョンアップするということは、
そのフィロソフィーに近づくということであり、
ただ機能を増やしたところでツールの変化にすぎません。
ツールの変化ではなく、私たちの変化。
より磨かれた本質的な価値観を追求していくことが
このソフトのバージョンアップには必要なのかもしれません。
まだまだ分かっていませんが、追求していきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海