社内でも、12月になったので、
「冬至」をテーマに、室礼を行いました。
冬至には、「ん」のつくものを食べると病気にかからず、
来る年も健やかに過ごせるという言い伝えがあり、
「運」が呼びこめるといわれています。
そのため、この一年への感謝と、来る年の「運」を願い、
盛り物も、吉運を呼び込む「ん」のつく食べ物
「南瓜(なんきん)」で「運盛り」にし、
邪気を払う色とされる黄(柚子)と
赤(小豆、唐辛子)のものを合わせました。
今回の「なんきん」だけでなく、
「冬至の七種」として、
「なんきん、にんじん、きんかん、れんこん、
ぎんなん、かんてん、うんどん(うどん)」があるようで、
これらは、「ん」が2つつく食べ物ということから、
運を沢山とりこめる、としていたようです。
また、「いろはにほへと」が「ん」で終わることから、
「ん」には一陽来復の願いも込められているといいます。
日本の年中行事には、語呂合わせのような事柄が非常に多く、
感心してしまう程に、遊びにあふれた言葉の盛り物と
昔からそれを楽しむ日本人のセンスが、とても素敵だと感じ、
その豊かな遊び心も一緒に学び、味わっていきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子