ミマモリストの実践

ミマモリング=心を寄せること。

カグヤでは一緒に働き、一緒に生きる中で、お互いに心を寄せ、思いやることの大切さと、そこで生まれる感動や豊かさを大切にしたいと思っています。ただ仕事をするのではなく、自分の心の環境がそのまま仕事に表れるからこそ、「心を寄せること」を大切にしていきたい。そんな「ミマモリングを実践していく人々=ミマモリスト」の取り組みをご紹介いたします。

2017/09/26

「主体性の可視化」

先日、ソフトのバージョンアップのために
園内実践でどんなことをされているのかということを
お聞かせいただくためにお客様のところへ伺わせていただきました。

保護者へどのように保育の専門性や育ちの豊かさをお伝えしているのかをお聴きすると、
園内に掲示しているドキュメンテーションを見せてくださいました。

子どもたちが自ら主体的に活動しているシーンを写真で納め、
その写真と子どもたちの声やエピソード、そして先生の気づき、
そしてそれが5領域のどの部分の発達についてなのか
ということをとても分かりやすく書かれていました。

実践に対する想いをお聴きすると、
「子どものつぶやきや子どもの気づきを発信するだけでなく、
『僕らがどう気付いたか』を発信するのが専門性だと思うんです。
それぞれの先生の気づきや感じたことを発信していくことで保護者の方々にも、
それぞれの先生の個性が伝わる。専門性が伝わる。
ドキュメンテーションを行うと、保護者に保育の深さを感じてもらいやすく、
保育園に参画してもらいやすくなるんです。」

と教えてくださいました。

また、同じ子どもの主体性を見ていても、
先生によってはその育ちを「食事」の発達から切り取ったり、
「人間関係」から切り取ったりと、それぞれの先生方のまなざしの切り取り方も
学び合えるのが面白いということも教えて頂きました。

子どもの育ちの「何」を可視化していくのかと考えたとき、
「主体性」を可視化するという環境が与える影響を考えさせられる機会となりました。

自分自身のこのブログの発信も、普段の仕事も、
何を可視化しようとしているのかを
見つめるのはとても大切なことだと感じます。

普段の発信物や行動に自分の
「今信じているもの」が顕れるからこそ、
信念から振り返り、内省を忘れないよにしていきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海