今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2017/10/03

「躾」

こんにちは。大河内です。
 
「世界が称賛する日本の教育」という本の中で
小田島裕一さんのエピソードが掲載されていました。

青年海外協力隊の一員としてアフリカのウガンダに行き
現地の高校で野球の監督をされた方ですが、
当初の部員はまじめに練習もせず、部室もゴミだらけ。

「君たちは野球の前にすべきことがある」

と言い、まず彼らの人格を高めていったという話で
その人格を高めるための軸になったのが、

『時を守り、場を清め、礼を正す』

という森信三先生の言葉でした。

著者はこの言葉を「日本の躾」と表現しており
小田島さんご自身も、日本にいた頃の自分を省みて
彼らにその伝統的な精神を伝えていこうと思えば、
「まず自分が本物の日本人になること」が必要だと
決意されたのだといいます。

高校生たちの人格が高まるにつれて野球の技術も高まり
自国に生まれたことを感謝し、ウガンダの発展のためにと
志を高めていく姿やその言葉には感動するものがあり、

あらためて、自分自身も大切にしたいものを
思い出させてもらいました。

「しつけ」というと、何か堅苦しいものを感じたり
強制するものだったり、個性を奪うものだと思われることも
あるかもしれませんが…

自分たちの「本心」を守っていくために、
自らがそれを課していくのは大切なことだと感じます。

ウガンダの高校生たちの純粋な姿から学んだことを忘れず
短期的な出来たか、出来なかったかに捉われることなく、
永く自分自身の指標にして心に留めたいと思います。

ビジョンリスナー
大河内 盛友