先日、友人と話している際に、
自信や自己肯定感の話になりました。
「相手の期待にこたえたりするうちに、
自分のやりたいことや自分の心の声が分からない」
などと友人が話す中で、
私自身も20代の頃、
自信を持って、自分らしく生きている人に沢山出逢い、
そんな人たちに憧れ、
「自分のモノサシを持って生きたい」と
決意したことを思い出しました。
あれから10年程経過し、
いつしか「自分のモノサシ」を
手にしている感覚はありますが、
そんな自分自身の経験から思うことは、
いきなりやりたいことを見つけるよりも、
まずは、自分の動機や直感から、
自分と向き合いそれを掘り下げていく中で、
自分が納得する初心、心の声を明らかにし、
明らかになったら、自分がそれを信じてあげて、
その初心と「今」を常に繋げていくこと。
そうして今、目の前の環境でできることに、
全力でうちこみ続けているうちに、
道もひらけて、いつのまにか目の前のことが
やりたいことになっていたり、
他者比較を気にせず、自分のモノサシが確立されたり
していくような気がします。
まだまだ誰かや世間のモノサシに惑うこともありますが、
そんな10年前からの変化を思うと、
「いつか」や「これまでは」など未来や過去ではなく、
「今」を初心と繋げ続けていくことを
やっぱりこれからもやっていきたいものです。
また、自分らしさや子どもの姿は、自然な姿だと感じる中で、
このような「自信」や「自己肯定感」の話は
誰もが一度は考えたことがある身近なものであり、
これだけ多くの人が困っていることを考えると、
決して、一個人の話だけではなく、
教育や家庭、社会の在り方を見直す必要のある、
どこか社会問題のようにも思えてきます。
子どもの頃から
「親が喜ぶように」「先生がほめてくれるように」など、
大人の期待にこたえたり、評価を気にし過ぎるうちに、
子ども自身が自分の心の声が分からなくなり、
自信を失ってしまわぬよう、
素直で純粋な子どもと関わる時は、特に注意して、
そのままの存在を丸ごと認める眼差しや、
しっかりと声を聴いていくことを大事にしていきたいものです。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子