こんにちは、女将です。
通勤途中、あちらこちらから
クリスマスソングが聞こえるようになってきました。
お店はもちろん、街路樹にもイルミネーションが取り付けられ
早くも街はクリスマス一色に染まりはじめました。
昔は草木の彩りに四季の移ろいを感じ取っていた私も
今やすっかり定着した欧米のイベントに
季節の移り変わりを知らされるようになりました。
都会に暮らしていると、草花の変化や葉の色づきに
目を留めることがなくなってくるように感じます。
本来、日本には四季を嗜む習慣がありました。
それはハロウィンやクリスマスのような
決して派手で大げさなものではなく、
もっと身近で暮らしの中に自然にあるものでした。
例えば節句。
季節の節目に無病息災、豊作、子孫繁栄などを願うと同時に
これまでの無事を天に感謝し、お供え物などをして祝うもので
日本には五節句があります。
1月7日の人日の節句(七草粥)、3月3日の上巳の節句(桃の節句)
5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽の節句。
古来より奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え
その奇数が連なる日をお祝いしたのが五節句の始まりだそうです。
また、 めでたい反面悪いことにも転じやすいと考えて
お祝いとともに厄祓いもしていたといいます。
他にもお彼岸や七五三、一年を通しても一生を通しても
本当にたくさんの行事が日本にはあります。
そしてその行事には必ず感謝の念がありました。
自然への感謝。先祖への感謝。天(神様)への感謝。
そう考えると、日本という国には
常に感謝を忘れない習慣があったのだと感じます。
「行事=楽しいイベント」というのも良いですが
感謝の気持ちだけはいつも持ち続けていたいと思います。
ミッションパート
佐藤真樹