今日は、小麦の様子が気になっていたこともあり、今年初めて実家の畑に行ってみました。
そんな小麦の発芽はまばらで例年のような元気な勢いもなく「大丈夫かな」とちょっと心配に・・・。
しかし思い返せば、今回はもともと蒔いた種の量が少なかったので、決して発芽率が悪いわけではないことに気付き「大丈夫。むしろよく頑張っている。」などと思えてきたのですが、そんな自分の気持ちをよくよく振り返ってみると・・・
自分の中にどこか「少ないより多い方がいい」という価値観があったように思います。
ちょうど今の時期は、七十二候で「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」の時期。
降り積もった雪の下で、麦が芽を出しはじめる頃と言われ、雪こそ降っていませんが、そんな風に寒さに耐えながら暖かい春をじっと待っている小麦の姿を思い出すと、もっと一つひとつの育ちに注目しておけばよかった・・・と反省。
「見守る保育」に取り組む保育現場の先生たちも、子どもに対して「全体を一斉管理しよう」ではなく「個の発達を尊重できるように」と、日々奮闘していますが、私自身も自分の中にある「はやく、大きく、多くがよい」などの価値観や欲張りに注意して、もっと個々を見ていくということを大事にしその豊かさを味わっていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子