去年、風呂小屋の瓦葺を行ってから
一か月とちょっと。
ようやく聴福庵の風呂が形になってきました。
まだまだ渋墨や柿渋を塗ったり、諸々は残っていますが、
とにもかくにも、お風呂に入らせていただきました。
去年、みんなで汗だくになりながら井戸を掘って出た水。
50年前の漬物樽が使われなくなって15年。
桶屋さんに加工してもらい、苦労して運んだ風呂桶。
そして先日皆でやった瓦葺。
お風呂に入っていると、去年一年の思い出が
自然と沸いてきます。
沢山の思い出や体験を、
風呂に入るたびに感じられるのはとても貴重なことですね。
日本古来からの智慧を受け継いでいくかどうかは
子どもたち次第ですが、智慧に触れる機会や環境すらなければ、
選択することも出来ません。
そんな境地に今この時代はあるからこそ、
私たちは子どもに押し付ける前に、
自分たちがご先祖様から学び、実践し、
子どもが自ら選択できる環境を作っていかなければならなと感じます。
そういう意味でも、
ここ聴福庵での体験を無駄にしてはならないと
改めて感じています。
ミマモリスト
眞田 海