今週はじめ、ギビングツリー主催「職域別見守るセミナー」が開催されました。
◆職域別見守る保育セミナー
http://www.givingtree.jp/seminar/log/eid71.html
その中で、代表の藤森先生による「保育の専門性」についてのお話から、自分が誰かを見守ろうとする中で生まれる迷いやモヤモヤが晴れるようなかんじがありましたので、ご紹介できればと思います。
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見守るには「子ども理解」が必要。
そして、見守る中で、どこまで見ててどこから介入するのかは、それぞれに違うものだから、
「この子にはもっと早く手を出した方がよかったのでは。」
「もう少しこういう環境を用意した方がよかったのでは。」
などと、試行錯誤していくことが大事で、自分自身で考えることが「専門性」。
この「専門性」のあるなしの違いとしては・・・
例えば、子どもがけんかをしている時など「けんかばかりしてやめなさい!」と、一方的に怒ったりけんかをやめたりするのは、専門性がなく、
「どこから手を出したらいいのか」と考えることが専門性があるということ。
決して、答えが出せることが専門性があることではない。
どうしても答えを知りたがるが、答えがあるわけではないし、その子どもや時期によって違うので、一呼吸おいて考えることが大事。
それを職員間で共通で持っておけば、手の出し方が人によって違っていても、その後話し合えばいいので問題ない。そうでないと動けなくなるので。
そして、チームなので決してひとりでやっているわけではないから、その人が抜けていれば別の人が補えばいい。
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確かに、ついつい答えを知りたがったり、それによってスッキリしたくなったりするものですが、「見守る」は手段というよりも生き方だと感じるからこそ、一律の答えがあるわけでも、何か終わりがあるわけでもなく、実際にやって考えて・・・と、試行錯誤し続けていくことが、ある意味の答えなのかもしれませんね。
そのためにも、やたらと心配せず、チームで働くからこその安心感を持って、とにかくやってみたら皆で話し合う・・・という場、サイクルを大事にしていきたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子