お客様からの悩み事をお聴きする際に
ゾーンやコーナーが保育室に一度出来上がってしまうと
その形や中身を変えないまま進んでいってしまうんです。
というお話があります。
また、ゾーンやコーナーを一生懸命に作ってみても
子どもたちが遊んでくれないということもお聞きします。
この両方のお悩みがの原因は
「目の前の子どもの発達」から考えようとせず
「過去の子どもの姿」や「大人自身がなってほしい子どもの姿」
を今の子どもたちに落としていくという流れ
(Plan do see)
から来ているようです。
私自身も自分の子どもたちを見守っているつもりが、
いつの間にか私が望む姿や常識から考えて子どもたちに
押し付けてしまうことがあります。
すると、全然乗り気ではなかったり、
無理に付き合ってくれたり。
出来るようにはなりますが、意欲がないので長続きし長かったり。
子どもたちへのイベントごとも、
ついつい子どもたちの興味関心を聞いたり
理解する手順を省いてしまうことも多々あります。
思えば仕事も同じことなのかもしれません。
お客様のためと思っていた初心を忘れ、
気が付けば仕事を形にすることや理念や会社のことを考えて仕事をしていて
すっかり、一人ひとりのお声をお聴きする
耳と目を閉じてしまっていることがあるのかもしれません。
本来はお客様の育ちに寄り添い、
お客様が自ら気づいたり発展していくお手伝いをするはずが、
研修をすることに目線が狭まっていたり、
研修自体の質を上げようとやっきになってしまったり。
軸足を自分に置いてしまっては何事もうまくいきませんね。
「子ども主体」「子ども第一義」とは
軸足を子どもに置いていくこと。
その軸足は、コンパスのように様々な子どもたち
機会によって、様々なに描かれていきます。
自分に軸足があっては似たような円しか描かれませんね。
今日もまた、軸足を確認しながら歩んでいきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海