あるお客様の園へお伺いさせて頂きました。
時代が変わり、社会が変わり、子どもたちのことを考えると
保育を変えていかなければならない。
だけれども、今の保育を変えるのにも職員が大変。
いっぺんに変えるのも難しい。
どこから進めていこうかと悩み、
まずは昨年、見守る保育の実践園へ園見学へ行き、
そしてセミナーへ職員さんと一緒に行き、
まずは選択制というものについて
実践してみようということでこれまで実践してみたそうです。
今まで、何をやるのかを選択するのは先生。
それを子どもが選択するようになると何が変わったのか。
それをお聴きすると、
「子どもに選択させるとやっぱりやりきる。そして熱中する。
遊びこむ集中力が付くというのを感じた。」
と教えてくださいました。
職員さんからも、
「子どもたちにとっては、この保育の方がいいと思います」
という声が出てきたり、
「こんな風にしてみてもいいですか?」
という声も出て来たり、
選択制が出来るようにコーナーやゾーンを作ることで、
子どもが走り回ることも減ったし、落ち着いて遊んでいるし、
注意をすることが減ったのでやり始めてみてよかったと
仰られます。
そんな声が自然と出てくる風通しの良い現場も素敵ですが、
それと同時に、毎回何かあるごとに急いで変えようとせず、
まずは職員さんと話し合い、試しにやってみたいという人に寄り添い、
やってみてどうだったかを振り返り、またやってみたいという声に
寄り添っていく園長・主任の姿があってこそなのだと感じました。
園長先生からも
「無理に進めようとすると長続きしないと思うので、
ちゃんと職員のペースに合わせて、職員の声を聴いて進めようと思うんです」
そんな声をお聴きしました。
自分のペースで職員に寄り添うのではなく、
職員のペースに寄り添うということ。
同じ寄りそうでも全く違うのだと感じます。
私たちも先生方のように、園さんに寄り添って
一緒になって歩んでいけたらと思います。
ミマモリスト
眞田 海