昨日のブログに引き続き、進路や就職、仕事や職業などについて深めています。
「将来の夢は何?」「どんな仕事をしたい?」などと聞いてみると、プロのスポーツ選手、先生、医師、建築士、お花屋さんなど、いわゆるわかりやすい専門職のような職業が思い浮かびやすいもので、
また、それらに該当せず一般企業へ・・・となると、今度は、営業、企画、経理など様々な職種があがってきたりして、
自分に、得意分野や能力、経験、そこに対する熱意などがないと、なかなか働くこともイメージしにくく、それらの何を選んでよいのかなど、難しい気がします。
実際に私自身も、自分と向き合うことを知らずに学生時代を過ごしていたこともあり、新卒の就職活動では「これ」という職業が決めきれず、様々な分野の会社や職種にエントリーし・・・
結局、初めて勤めた会社では「とにかく社会人になりたい」という私の曖昧な気持ちをくんでくれたのか、「何でも屋」「縁の下の力持ち」的なイメージもある、総務課に配属されることになりました。
その後、2回の転職活動を経て、カグヤで働く中で感じているのは、「なんの職業につくか」「どの部署で働くか」ということ以上に、「何のために働きたいのか」「何を大事に生きていきたいのか」というものが明確である方が、人生に迷いにくく幸せを感じやすい・・・というものです。
就職活動の時、そんなことを教えてくれた人は、私の周りにはいませんでしたが、(聞いてなかっただけかもしれませんが・・・^^;)、私自身はむしろ、子どもたちに対して「職業」の前に、人生や働くことに対しての「目的」を追求していくことをあきらめないでほしいと感じています。
ちょうど先日、社内の打ち合わせでも、カグヤでいう「保育」とは「子ども主体の保育」・・・と共通理解を図ったばかりですが、
この「子ども主体の保育」というのも、子どもに寄り添い尊重して、育ちを見守っていく・・・という意味では、決して保育士さんじゃないとできないものではなく、主婦でも私たちのような企業人でも、ある意味誰にでも今の環境でできることがあるもので、
生き方や働き方のようなものだと捉えています。
「保育士になりたい」と「保育がしたい」は似ているようで、違うもの。
更に「なんで保育がしたいのか」を深ぼっていけば、そこには、その人らしさや、働く目的、人生の目的が見えてくるような気がします。
どこにいても誰といても、そのような自分の大事にしたいもの、生き方を見失わないよう、自分自身も内省をしながら日々を歩んでいけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子