見守るということはどんなことなのだろうと
入社してから考え続けています。
最初は
発達段階を理解して、次の発達課題の環境を用意すればいいのだと思いました。
それ以上のイメージが持てず、環境とはどんなものなのかにも興味を示さず、
ただひたすらに「今の発達段階」と「次の発達課題」を明確にしていき、
「次の発達課題」にあった環境を用意すればすべてがうまくいくのだと信じていました。
それから5年が経ち、子どもが生まれ、
家庭でも、居間をゾーニングしてみたり、
発達課題にあった環境を用意してみたりと自分の中での「見守る」をやってみましたが、
気が付けば意識は
「次の発達課題」をどうしたら子どもが出来るようになるのか
ということばかりに。
そんな時、セミナーでのソフト説明後の午後の講義で
「次の課題ばかりを追っかけていたら大変ですよね」
という先生の一言が強く胸に残りました。
それから考えたのは
「次の課題に対しての選択肢をたくさん用意すること」
なのではないかと思い、実践してみると、
環境は充実してきますが、子ども自身が熱中していきませんでした。
いつかは選択して熱中するだろうと思いつつも
時は過ぎていきました。
そしてまた、セミナーでの先生の講義をお聴きする中で
「三昧(ゾーン状態)ができる環境を用意していくことが大切」という言葉を聴きました。
前からおっしゃっていた言葉ですが、
ようやく自分の中に入ってきて、「あぁ、これか、、」と光が見えたようでした。
何故、「次の発達課題」ばかり見て、その子の「今」を存分に味わえる環境に力を入れるという
意識が欠けていたのだろうと、強く反省しました。
「発達させよう」という意識が自分の中にあるから「次」ばかり観てしまう。
「そもそも子どもは自ら発達していく」という意識が自分の中にあれば、
「今」を見て三昧できる環境を用意していく。
この違いが自分の中にあったのだと教えて頂いた機会でした。
これは、子どもだけではなく大人に対しても同じなのだと感じました。
また5領域にまたがる発達に対しての
「保育計画」というものにも向き合い続けています。
子どもの発達から保育計画を立てるということを
どの様にしていくことが見守るということになっていくのか。
まだまだ自分の中では確固としたものがあるわけではありませんが、
時々に様々な方々からの声や機会を頂きながら、
分からないけれども深まっていっているようなそんなこの道が
楽しかったりします。
ミマモリスト
眞田 海