能力がないと質の高いものが生まれない組織と
能力がなくても質が生まれる組織の違いは何なのだろうかと考える機会が増えています。
最近感じるのは、「能力」というものです。
そもそも「能力」がないというこの「能力」とは何なのだろう。
能力の「ある」「ない」。
これは、子どもを見るまなざしにも関係してくるかもしれません。
能力とはやらせて磨かせて、つけさせるもの。「後天的なモノ」と考えているのか。
能力とはそもそも人それぞれに持って生まれているもの。引き出していくもの。
「先天的なモノ」と思っているのか。
子どもたちに、
一人ひとり違っていいのだ。
あるがままの自分でいいのだよ。
そう願うからこそ、その人それぞれに持っている個性というものを
潰さぬよう、その人にあった「環境を通じて発達を保障していく」のかもしれません。
今、組織のマネジメントはこの「保育」という人間尊重の考えが
重視され、その方向へシフトする時代なのだと改めて感じます。
子どもは育てるものという価値観が、やってあげる保育を生み、
主体性を奪っていくのかもしれません。
子どもは自ら育つ力を持っている。だから心を寄せて、環境を用意し
信じて見守ることで、主体性が削られないのかもしれません。
「相手を変えようとしないこと」
その中にある「自ら育つ仕組みや環境」という自然界の智慧について
これからも深めていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海