昨夜から、家族で広島の祖母の家にきています。
祖母の家は、昔ながらの木造家屋で、
縁側からは庭が見渡せます。
玄関から家にあがって、すぐ感じたのは、
「なんか落ち着くなぁ」というもの。
その後、別のシーンで、母親も同じことを言っていて、
「お母さんは、実家だから特にそう感じるでしょう」
なんて、話してましたが、
今朝、父親も「広島の家は、落ち着くよね」と言ってきて、
これは、個人的な印象ではなく、
誰もが共通して落ち着く理由が、そこにあるのだろうと感じました。
木材には、心理的な鎮静作用があるため、
木造家屋から、森林浴効果が得られるのかもしれません。
また、木材は生きているので、
木造家屋では、樹木がもつ活き活きとした生命力を、
受け取るのかもしれません。
しかし、一番の落ち着く理由は・・・
日本の木造家屋そのものが、長年にわたって、
日本人の性格と日本文化を育んできたからではないかと感じました。
日本文化の最大の特徴は、
「排除」ではなく「受容」だと感じますが、
自然との共生、隣人との共生、異文化との共生等・・・
他者との調和を何よりも大事にし、
簡素と清潔を愛する日本人とその文化。
それらは木造家屋がもつ生命力に溢れた空間と、
調和した清々しい雰囲気に共通していると感じます。
だからこそ、昔ながらの木造家屋に落ち着くことは、
とても自然なことであり、
普段の自分自身の住空間も、
より自然に沿っていけるよう、見直していきたいと思いました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子