昨日の反省を活かしていく為に、
まずは鮎のことを調べようということで
子どもたちと一緒に鮎を調べてみました。
高度成長期に汚染された川から姿を消した「江戸前アユ」
この鮎が水質改善により平成11年からは多くの鮎が川に戻ってきたそうです。
調査を開始したのは1983年。その年は18万匹。それが平成12年には1194万匹。
驚くほどの回復ですね。
しかし、鮎のほとんどは上流にはいくことはできません。
理由は堰だそうです。
多摩川にはアユの遡上の障害となるダムや堰などが19カ所あり、
最初の関門の調布取水堰(約13キロ地点)を皮切りに、
河口から10関門目にもなる昭和用水堰(約48キロ地点)まで上れたアユは少なく、
ほとんどが力尽きてしまうそうです。
http://tamagawa.circlemy.com/inform-03.html
そんな過酷な状況を少しでも変えられたらと、
中流で捕獲した稚アユを上流にトラックで運んで放流する取り組みをしていて、
東京都世田谷区、調布市、狛江市の3カ所に仕掛けた定置網で
捕獲した体長5センチほどの稚アユ約3万匹を上流域2カ所まで運んだそうです。
また、鮎は水中では元気ですが、
酸素含有量が少ない水槽などに入れると
30分もするとおなかを上にして死んでしまうそうです。
子どもたちが掴まえた鮎はそういう意味では
堰を超えられずに体力を消耗した鮎であり、
そして体力のない中で酸素もない、最も過酷な環境だったのかもしれません。
そんな中で子どもたちからは
「あゆを捕まえたら上の段に放してあげたらいいんじゃない?」
「でもやっぱりあゆを飼ってみたい」
「塩焼きにしてたべてもみたい」
いろんな意見が出ました。
どれもきっと本音だとは思いますが、
また今週末に行くまでの間にどんなふうに子どもたちが深めて
どんなふうに心境が変化していくのか楽しみです。
ミマモリスト
眞田 海