お伺いさせて頂いた園の職員さんより
「発達状況や次の課題はミマモリングソフトウェアで分かるようになってきたけれど、、、、
発達課題に対して、どんな「環境」に置き換えていけばいいのかということを
思い浮かべるのが難しいんです」
と声を頂きました。
どれも「職員」や「リトミック・体操・英語の先生」など
「人的環境を超えることが出来ていないけれど
これでいいのだろうか。」
と仰られます。
人的環境に置き換えて先生が教えるということのデメリットは
色々な先生方からもお聞きしていますが、
・先生がいるときしか学べないので、一斉になってしまう
・子どもが自ら選択することが出来る環境がないのでその時に別のことに夢中な子も無理やり参加させる。、
落ち着かないし集中しない。なだめるのが大変。
・先生がやってあげることの量が増えて職員の負担が増す
・月曜日 木曜日 金曜日と主活動がそれで固定化されてしまうので、
子どもたちが自ら選択できる環境が少なくなる
・結果、少ない日にちで色々と体験させてあげたいと思うと、
行事の準備や公園へ出かけるなど、一斉でやることが増えてしまう。
・子どもたちが指示待ちの様子が増えたり、自ら選択していく力が育まれない
など、色々な声をお聴きします。
子どもが自ら選べる環境を用意するということを実践したくても、
人的環境以外のものにも置き換えていかない、イメージがつかないと
先生と時間が足りなくなってしまうというジレンマ。
こういった時こそ、他園への見学が有効だとお聞きします。
困った時は、自分たちの中だけで解決しようとせず、
無理に自分たちを責めず、色々な方々とのご縁を深めていくチャンスなのかもしれません。
苦手なことを克服しようとするよりも、
苦手なことを得意な人に「僕苦手だから手伝ってと言えるようにしていくこと」
それが「自立・自律」だと教わったことがありますが、
これはなにも、園さんだけの問題ではなく
社会全体の問題のようにも思います。
ミマモリスト
眞田 海