今日は子どもの日ということで
銭湯に行くと、子どもたちは無料でした。
こどもの日といえば、「しょうぶ湯」
薬効があり、古くから邪気を払うと信じられている菖蒲を用いて、
葉や根を刻んで入れたしょうぶ湯に浸かることで、
無病息災を願う風習が今も続いています。
しょうぶ湯は室町時代から始まったとされる説があり、
5月5日に入るようになったのは、江戸時代の中期からと言われているそうです。
東京都浴場組合によると、「しょうぶ」という読みを、
武道を重んじるという意味の「尚武」にかけて、
端午の節句に男の子の成長を祝う行事に用いられるようになったとされています。
子どもも「なんでしょうぶ湯?!」「勝負する日なの?!」「ギャグ?!」
と色々と興味津々。
銭湯の壁に書かれた「なんでしょうぶ湯なのか」ということについて
じっくりと学んでいました。
しかし、この銭湯という文化。
改めて日本の大切な文化であることを感じます。
今の時代、なんでも個別化が進み、
風呂も一人で入ることも多いかと思います。
しかし、銭湯では沢山の人々がいらっしゃいます。
高齢の方から小さい子ども。
背中に絵の描かれた方から様々な方まで一緒に裸になり、
湯につかります。
まるで異年齢保育のような環境ですね。
インクルージョンという考えは
社会そのものを丸ごと表現するかのようなイメージがありますが、
銭湯には温泉施設とは違った、日常や暮らしが今もしっかりと残り続けていて、
その地域のその社会を映し出しているようにも感じるのです。
暮らしに根差した文化というものは
これからの子どもたちにも残していきたい大切なモノのように感じます。
簡単便利よりも、もっと大切なモノがきっとそこにはある。
そんなことを銭湯に行って感じる一日となりました。
ミマモリスト
眞田 海