先日、熊本県のある保育園に訪問した際に、園長先生から「保護者や卒園児の人たち、沢山の地域の方々のおかげさまで、保育が充実している」というお話がありました。
ちょうど先日も、保育園には地域の樹木医の方が来られ、
「金づちで木を叩いて元気か調べるんだよ!」
「みんなもお腹が空いたらご飯を食べたり、水を飲んだりするのと同じように、木も肥料というご飯をあげるんだよ。」
など子ども達に教えていたり、
それを聞いた後には、実際に子ども達も一緒に肥料を混ぜて、園庭の樹木にご飯を与えたりしたそうで・・・
そんな貴重な体験を通して、樹木医という仕事を知ることができただけではなく、自分の身の回りにある木(自然)にも興味が深まってきたそうです。
他にも「ふるさとのことをもっと知ってほしい。ふるさとを好きになってほしい」との思いから、地域のほたる博士?や保護者たちも一緒に近くの川で「ほたる鑑賞」をしてみたリと、色々な体験を地域と繋がりながら行っており・・・
そんなお話をききながら、子どもだけではなく、子どもを取り巻く先生たちや保護者、地域の方々もなんだかイキイキと楽しみ輝いているようにも感じました。
まさに、子どもは地域の宝であり、子どもの育ちは地域の幸せなのかもしれません。
そう考えると、やっぱり保育園はただお預かりをして時間内をけがなく過ごしてもらえばいいものではなく、改めて「保育」という役割の大きさや、その豊かさや尊さを教えて頂いた気がします。
私たちも、子どもに携わる仕事をさせて頂いていますが、直接的、間接的に関わらず子どもを取り巻く社会の一員として、自分たちの仕事の先にある目指している姿や「何のために働くのか」の目的や理念を、目の前の実仕事と分けずに楽しんで働けたらと感じています。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子