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子どもたちの未来に確かなものを

カグヤサイトのスライドショーの中の1枚に「子どもたちの未来に確かなものを。」というメッセージが書かれています。

 

藤﨑農場の黄金に輝く稲穂の様子と、そこに群がる無邪気な子どもたち。

 

日本では昔からありふれていたこのような光景も、日本人である私たち自身が本来のその意味を見失えば、遠い過去の出来事になってしまうかもしれません。

 

「日本のお米が消える」そんな衝撃的な言葉も、今の世の中の動きを見ていると決して大げさな話ではありません。

 

主要農作物種子法が廃止された今、お米作りもまた企業が参入し、今の市場の野菜のようにF1種のお米ばかりが市場に溢れ、古来から日本の各地で受け継がれてきた多種多様なイネの品種は姿を消していくと言われます。

 

農作物が、収量や利益を追求するための工業製品のように扱われれば、大量の農薬の使用が当たり前となったり、その耐性を持つ遺伝子組み換えのイネが生み出されていくことが懸念されています。

 

それは私たちの祖先が食べ繋いできた「お米」ではなく、「お米風」の何か別のものにすげ変わることを意味するように思います。そして田園という環境もまた、大量の農薬使用で生き物がいなくなり、本来の生態系が破壊された「田園風」の何かになっていくのかもしれません。

 

一昨年から行ってきた古民家『聴福庵』の取り組みでも、今の時代は大人都合が優先され、本物ではない「本物風」がいかに多いかを実感しました。

 

今年から本格的にスタートした『むかしの田んぼ』の取り組みもまた、自分たちで体験を積みながら深め、子どもたちの未来に確かなものを遺していく取り組みとしていきたいと思います。

 

ビジョンリスナー
大河内 盛友