昨日は、田んぼの草刈りを行いましたが、先月行った寒い雨の中での田植えとは一転・・・
◆草刈りはあたりまえ
http://www.caguya.co.jp/kurashi/15089.html
昨日は、梅雨明けした炎天下ということで、水分&塩飴をとり熱中症対策をしながらの草刈りになりました!
昨年、一昨年は、ジャンボタニシのおかげもあり、草刈りの必要はありませんでしたが、結局今年は、冬の厳しい寒さの影響もありジャンボタニシが激減して、順調に?草も育っていたので、3年ぶりの草刈り体験です!
◆ひえ取り
http://www.caguya.co.jp/farmblog/other/p4516
まずは、田んぼ端っこにあるあぜ周りの草から取っていきます!
その後は、田んぼの内側に入っていきましたが、
最初に田んぼを見た時は、その勢いある青々とした稲の育ちに目を奪われていたからか、周りの草がほとんど気にならなかったものの、
いざ田んぼに入り、コナギやヒエ、ホタルイなど・・・色々と草の種類を教えてもらいながら草をとっていくうちに、どんどん草が判別され見えてくるのでおもしろいものです。
そして、やればやるほどけっこう草があることにも気付き、「このペースでは今日全部は無理かも・・・」と思っていたところ、田んぼをお借りしている藤﨑農場の方たちが「これではきりがないから、コナギはそのままにして、ヒエとか重点的にとっていこう」と話しているのが聞こえてきます。
稲の周りの沢山のコナギを一生懸命とっていた私は「え?!」というかんじでしたが、後々、ゆっくりお聞きしてみると、草刈りもやみくもにきれいにとればよい・・・というわけではなく、状況によって優先順位があることを知りました。
例えばヒエは、稲よりも背が高く育ったりするので、多発すると光や養分を横取りしてしまい稲と競合するため取った方がよいものだと思っていましたが、それだけでなく、種がこぼれたりでもすると、翌年どころではなく下手をしたら10年後でも生えてきたりするそうで、後々とても困ったことになるそうです。
他にも「キシュウスズメノヒエ」はランナーでどんどんのびたり、多年草だったりするので、やっぱり見逃せない草とのこと。
反対に、そうではないもの(一年草のコナギなど)は無理して排除するのではなく、「そのまま田んぼにいてもいいよ」という感覚のようで・・・
そんな眼差しに、優しやさ謙虚さを感じるとともに、優先順位を立てる中では、こうしたある程度のゆとりや柔軟性がポイントであり、それは「こうじゃないとダメ」などの排除志向や完璧主義、減点法の眼差しがあっては、なかなか難しいことのようにも感じました。
また、この優先順位については、日常の仕事にも共通するような気がしました。
時間や人員が限られている中で、全体を見れば、どれだけ頑張っても無理なものは無理・・・だと分かるもの。
忙しい時は視野が狭くなり、ついつい全体に目を向けず、目の前の仕事や問題に場当たり的に対応することが多いものですが、それはコナギに集中していた私の姿に重なります。^^;
無理だと分かるからこそ、優先順位や工夫が必要になってくるわけですが、その順位付けの難しさから更に考えるのをやめ目の前の仕事にあたる・・・という悪循環もある中で、今回の草取りから「今その時」だけを見るのではなく、「先々」の影響度合いから考えていくことがコツなのだと教えてもらったような気がします。
一生懸命頑張っていても、自分側から見れば「仕事をした」ことになりますが、全体から見た時に「いい仕事をした」とは言えず、本末転倒になるおそれもある中で、
自分の限られた人生においてせっかく頑張るならば、目的に沿った効果の高いものに力を使わないともったいないと感じるからこそ・・・
「何を目指しているのか」「何のためにやっているのか」から自分の働きを見直し、日々、全体に目を向けて、その変化や成長をとらえながら、同じく変化する優先順位を考えたり、一緒に働く仲間と確認し合っていくことを大事にしたいと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子