先日お伺いさせて頂いた園さんでは、
年齢別の保育をしてた頃の園舎の作りのため、
壁もあり、仕切られていて、異年齢の保育がしづらいのでは
選択制の保育がしづらいのではないかと最初に思ったそうです。
しかし、ドイツを見ても、クラスという概念を
「ゾーン」という概念に変え、「~~に関する遊びに熱中できる部屋」と
意図を変えてしまう事例を踏まえて、同様にゾーニングをしていったそうです。
そして園庭も狭い中で、外遊びに関する選択制の環境がないことを感じ、
面積が狭いなら体積を有効に使おうと、陸海空と三つのゾーンに分けて、
園庭に中二階のようなものや屋上のようなものを用意し、
「狭いからこそ絞り出たアイディア」ということで、
今では、園庭で様々な種類のゾーンが常設保証され、
お陰で子どもたちは「いつも置いてある」という安心の元、
譲り合ったり、待つことが出来たり、ほかの遊びに向かったりと、
昔では考えられない子どもたちの姿が育まれてきたといいます。
そして、近年では、平屋の園舎の作りを活かし、
室内にも中二階のテラスを設置したり。
「狭い」から出来ないのではなく
「狭い」なかで何ができるか。
それを考え続けた結果が今ここにあるといいます。
あると思う心。
ないと思う心。
見える現実は変わらない中で、
どう見るかで今も未来も見え方が変わる。
そんな大切なことを教えて頂く機会となりました。
ミマモリスト
眞田 海