ここ長野で新盆の準備を行っていると、
法事は自宅で行い、そこに親族が集まるわけですが、
13日の夕方になると、村々の皆さんが顔を出して
故人を偲び、焼香してくださることに驚きました。
村の中で新盆の家庭を把握していて、
村人の皆さんがその家々を回ってくれるという姿は
東京ではそんな光景を見たことはなく、
人々のつながりや、そういった文化が未だ村単位で
大切にされていることを実感しました。
どんなに大切なことも、人と人とのつながりがなければ、
伝承されていきません。
日本各地ではなぜ地域性が失われつつあるのか。
それを考えたとき、地域性よりも自分の人生を優先することが
当たり前になってきているからなのかもしれません。
皆で助け合いながら生きてきた時代の方が、
大切なことが伝承され、
自分で何でもしようとしたリ、お金で解決しようとする時代の方が
大切なことが伝承されずらい。
自分は全体があっての自分であるという自覚。
そして、自分のためではなく全体のために生きるという価値観。
少しずつでも、自分自身の中で磨いていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海