急に涼しくなりましたね。
季節の変わり目と共に、家で飼育している
カブトムシたちが次々と、命を全うしていきます。
日本にいると、「虫を飼育する」
ということはそれほど珍しいことではありません。
飼育に限らず、季節に合わせて虫を愛でることは多々あることです。
蝶を育てたり、鈴虫やマツムシ、コオロギの鳴き声を楽しんだり、
蛍の光を楽しんだり、カブトムシやクワガタを飼ったり。
しかし虫籠で味わうような大衆文化は日本独特のもののようです。
海外では、「人気の虫って何?!」と聴くと、「虫に人気はないよ」
と(笑)
虫と虫を戦わせる大衆文化はあっても、愛でるような大衆文化は
独特なもののようです。
もちろん、どの国でも愛好家はいますが、
あくまで一般大衆レベルでの文化としてのお話です。
日本で有名なファーブル昆虫記も、
母国フランスではそれほど有名ではないとか?!
日本では、どんな生き物にでも「命が宿る」という
八百万の考え方が神話からずっと伝わってきていますが、
そんな日本独特の文化がまた、この虫を愛でるというところにも
繋がっているのかもしれません。
虫を飼育する、生き物と共に暮らすことから
子どもたちの様々な情操教育につながることも
あるのかもしれませんが、
それが日本の文化なのだと感じると
改めて大切にしていきたいと感じる一日となりました。
ミマモリスト
眞田 海