半年くらい前から、『坂村真民 一日一言』(致知出版社)を読んでいます。
坂村真民氏(1909~2006年)は、日本の仏教詩人で、一遍の生き方に共感し、癒しの詩人を言われ、「念ずれば花ひらく」など多くの詩を残しています。
一日一言を手に取るようになったきっかけは、『致知』という人間学の月刊誌の特集の中に、坂村真民氏が取りあげられ、その中で、次の詩に出会いもっと、坂村真民氏詩に触れてみたいと思うようになりました。
「貧しくとも / 心はつねに / 高貴であれ / 一輪の花にも / 季節の心を知り / 一遍の雲にも / 無辺の詩を抱き / 一椀の米にも / 苦労の恩を思い / 一塊の土にも / 大地の愛を感じよう」
はじめて、この詩を目にした時、自分自身の心が澄んでいく感覚があり、この情景が浮かび、気づいていないだけで有難いことだなとじわじわと込み上げてくるものがありました。
他にも「かすかな / 光であっても / ちいさい / 花であっても / 自分のものであれば / 最高であり / 最大である」
「川はいつも流れていなくてはならぬ / 頭はいつも冷えていなくてはならぬ / 目はいつも澄んでいなくてはならぬ / 心はいつも燃えていなくてはならぬ」など、自然を謳う詩が多く、真民さんのそういった詩に惹かれています。
そして、一日一言という、毎日ちょっとずつというのも自分自身には合っていて、今日はどんな詩に出会うのかと、ページをめくる楽しみもあります。
日々、様々なことが起こりますが、その日のことを味わい、感謝に生きる生き方を、詩を通して教えて頂いています。
真民さんのように、感謝の想いを自分の言葉で表現できるよう、日々の出来事を味わっていきたいと思います。
ミマモルジュ
奥山 卓矢