東京という地域は全国の人々が集まってくるからこそ、
近隣住宅の方々とのご縁というのは、中々あるわけではありません。
田舎であれば、近隣に住んでいる方々は大抵お知り合いであったりしますが、
都会では田舎以上の密集度で人々が暮らしていても接点がありません。
だからこそ、マンション暮らしで、日中は母親と子ども二人だけ
ということが、多々あるのだと思います。
そんな都会だからこそ、保育園のニーズは高いのだと感じます。
保育園に限らず、小学校などがあるお陰で、親同士が知り合うきっかけとなり、
共に支え合う仲間が増えていくのは、子育ての安心につながります。
そんな背景を元に、指針改定ごとに「地域性」ということの役割が
保育園では増えてきていますが、
今後も生まれ続ける子どもたちがいる限り、
大幅に下がるというわけではないのかもしれません。
それは、私たち大人たちの作るこの社会の文化が、
「自分の家庭」をよくすることを優先し、
「地域そのもの」をよくすることを怠り、
「日本そのもの」をよくすることを怠る文化や
習慣になりつつあることが危惧される点のように感じます。
自分のことばかりを考える人々が集まればそういった風土が
固まってしまいます。
少しでも自分以外のことを考える心のゆとりを
忘れずにいたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海