先日、タケノコご飯をつくりました。
タケノコは、あく抜きの手間が必要だったり、
皮をむいていくと、意外に食べるところが少ない・・・
なんてこともありますが、
できたタケノコご飯の美味しさは、
そんなことを忘れさせてくれる程でした。
旬に竹で「筍(タケノコ)」と書きますが、
「旬」とは、季節の最盛期の食べ物という意味があり、
その語源を調べてみると、
もともと「10日」という意味があるようです。
そして、タケノコは成長が速く、約10日間(一旬)で、
竹に成長するので、「筍」となったと言われているようです。
実際に、一つの竹林でタケノコが出はじめると、
穫るのが間に合わないほどいっせいに生えて、
2週間前後でぱったりと終わってしまい、
一般的な野菜と違って、背の高い竹林で収穫できる筍は、
種を蒔く時期をずらすとか、
ビニールハウスで収穫時期を調整して栽培することもできず、
通常は自然に生えてくる時期にまとめて穫るしかないそうです。
今は、季節問わず、食べたいものが食べられて、
そんな不自然な環境に、豊かさを感じてしまいそうですが、
実際に、食材の旬を追って、季節の味を楽しんでいけることは、
本当に豊かだなぁと、美味しいタケノコから感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子