自分が暮らす街を見渡すと、
全国、全世界から集まってきた人々が暮らしています。
妻の田舎に行くと、そこに暮らす人々は代々暮らしてきた方々や
結婚などで引っ越してきた方々がほとんどで、知らない人がいません。
誰が暮らしていて誰の子か分かる地域と
誰が暮らしていて誰の子かも分からない地域。
それでは良い地域性は中々育まれないように感じます。
また、近年でも田舎にしても都会にしても、
そこに住む人々同士の関わりが希薄化しているのは事実であり、
共に何かを体験する行事やお祭りのようなものがなくなるほどに
地域性は希薄化してしまう現状です。
そんな現代の中で、改めてその地域に暮らす人々の「宝」である
子どもたちが過ごす場である「保育園や学校施設」が持つ
力を感じています。
私たち地域の人々は「子ども」を中心に集まり、
協力する体験の中で自然と自利から離れ、
地域や子どもたちのためにそれぞれが出来ることを
させて頂けるわけであり、
そしてそれは、自分たちが大切にしたいことを
子どもたちに伝えたりするような場というよりは、
子どもたちから学ぶために子どもたちの日常に寄り添ったり、
子どもたちが大切にしている社会を知ろうとすることのように感じます。
子どもは「不足」していたり「未熟」な存在と思えば
大人が色を足したり、学ばせたりとしますが、
子どもは「自ら」育つ存在であることを思えば、
私たち大人がどんな社会を作ってきてしまっているのか、
そして何を変えていくべきなのかと自分たちが変わるべきことを
見つけられるのだと感じます。
そんな場を提供してくれている保育園や学校や
町内会の方々に感謝し、一つ一つ、学びを深めていきたいと思います。
ミマモリスト
眞田 海