ある園で自分たちの園の大切にしている思いを
理念として職員同士で話し合って決め、
そしてその決めた理念を実現するために、
職員としての10カ条のようなものを作っていく研修があったそうです。
皆であるべき職員像を決め、その職員像になるためには
具体的にどうしていったらいいのかを話し合う中で、
ふと疑問が生じてきたそうです。
「子どもたちは一人ひとり、違って良いしそれぞれの個性や
発達段階を大切に見守っていく保育を行うことが自分たちの
園の保育だと思っているんです」
「でも、全員がポジティブじゃないといけないのだろうか。
ネガティブも長所を観ればリスク管理や用心深さなどもあるのに
一つの価値観に近づけていかなければならないというのは、
なんだか目指している保育と真逆のような気がするのです」
と、おっしゃる先生の言葉から、、、
一斉保育や管理型の保育や一つの価値観に近づけていくような保育には
それにあったマネジメント。
異年齢や一人ひとりの発達に沿って個性を尊重する保育には
それにあったマネジメントがあるのだということを学びました。
どんな保育を目指すのかで、必要な環境が変わってくるということ。
確かにその通りですが、、、
今日のお話にあがった「職員像」。
意外と自分自身も「こうあるべき」という大人像がありそうです。
日本人なんだから、大人なんだから、社会人なんだから。
様々な自分の価値観が、価値観を狭め、単一な物差しを自分に持たせるのかもしれません。
ミマモリスト
眞田 海