長年、父親が畑で使っているはさみは、
もう刃先が欠けていました。
「新しいはさみにした方がよいのでは?」と聞くと、
「いいのいいの。
新しいのあるんだけど、もったいないから使っているだけ。
娘と一緒で愛着があると捨てられないね~(笑)」
と返答があり、なんだか微妙な気持ちになりましたが・・・
はさみにとっても、こんなに長く大事に使われることは、
幸せそうな気がしました。
物に溢れたこの時代では、
壊れたから捨てる、使えないから捨てる・・・
ということが、あたりまえのような感覚ですが、
やっぱり、人にも物にも愛着を持って関わる方が、
自然で素敵だと感じ、そんな姿勢を大事にしたいと思いました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子