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小麦づくりの目的

先日、実家の畑に行ってみると、小麦が2か月前に比べ倍以上の背丈に育っていました!

 

 

そんな小麦をよくよく見てみると、場所によって育ちに違いがあるのに気付きます。

 

 

写真右側の大きく育っている方は、今年少しばかりスペースを拡大したところで育ったもの。写真左側の小さい方は、これまで何年も連作している場所なので、土の栄養分を使いすぎてしまったのでしょうか。

 

そんな小麦の違いを見て、連作をやめた方がいいのか、せめて有機肥料は与えた方がよいのか・・・などと考えが浮かぶのですが、

 

よくよく考えれば、これって比較するから一方を育っていないと思ってしまったわけで、比較せず単独で見れば、別に病気になっているわけでもありませんし、むしろ元気に十分育っていると思うような気がしました。

 

そして、こちらの小麦づくりも、そもそもは東日本大震災を機に、自分たちなりの復興を始めようという想いから、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」流れの中で、ちょうど縁があって小麦(の種)を頂き、育て始めたわけで・・・

 

当然ながら営利目的でもなく、別に大きいものをつくりたいわけでも、沢山収穫したいわけでもないのですが、自分の中に、結果に対して大きい方がよい、早い方がよい、多い方がよいなどの価値観が無意識的にあることに気付きます。

 

何がよくて何が悪いなどと正解があるわけではなく、「なんのために」という目的によって、求めるものも判断も変わってくるものだと思いますので、そういう意味では自分の中にある目的を見失わずに自然に沿った判断を大事にしたいものです。

 

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子