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社内木鶏 2019年3月

 

毎月の初心会議で実施している「社内木鶏」。

今月は到知の3月号の記事の中から、私は上記の記事を選びました。

 

 

(「社内木鶏」については下記をご覧ください)

 

https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei/

 

今回、菊間さんと戸倉さんの記事を読んで一番印象に残ったことは、お二人ともその前の仕事を追求しつつ、

前職と今の仕事に於いて、志や自分自身の動機が何一つ変わっていないことであることでした。やりたいことが変わったのではなく、やりたいことのために職を変える。それは自分の天命や使命に対して誠実な日々を過ごしてきているからこその今であることに気づきます。職を変える意味での転職という機会は誰しもが持ちうる平等な機会ですが、実際には転職を考えたとき、だれもが少し頭によぎるものがあるのではないでしょうか。今の仕事を辞めたら、他に働ける場所がないかもしれない。せっかく入ったのだから、やめるには惜しい。また転職活動をするのは心苦しい。妻子を路頭に迷わせるリスクは負いたくない。転職先でうまくやれるのだろうか。実際に私自身も、去年の10月以降、めまいが止まらなくなり、仕事にストレスを感じていた頃、同様の想いを持ちました。妻にも、「そんなにつらいなら、一緒に長野に帰って、今の私たちで出来ることをしよう」と言われましたが、先ほどの思いから、「まだやめるわけにはいかない」といわゆる「就職しているということへの安堵」や「今の会社に自分を縛り付けていることへの安堵」が垣間見えました。しかし、自分の使命や種のために働くということとなれば、今回のお二人のように、自分の種や使命に従って自らで人生のドアを開けていくことに、何の躊躇もないのだと学びました。大変だから、職を変える。再就職が大変だから、職を変えない。しかし、そもそも人生とは、働くとは、そんな次元の話ではないのだと気付きます。

私自身も、今回実際に脳の活動が低下し、萎縮が始まるかもしれないという診断を受けた際、めまいで立ち上がれず、寝たきりの日々を過ごす中で、さすがに向き合わざるを得ない機会を頂きました。このまま萎縮が進めば、起き上がることもままならない体になる。そもそも、妻子を路頭に迷わせることになる。そんな中で、今の会社が大変だからとか、再就職が大変だからとか、そんな短絡的な考え方を持っていてどうするのか。

人生を長く幸せに健康に生きていくには、自分らしさのままで勝負しよう。

自分の志や信念の種を磨いて役に立とう。会社は就職はそれを実現するための重要な砥石であり、機会であることに気付きました。会社に守ってもらおうと思う弱い心は、自分が主人公である人生を歩むときの自分自身の癖であることに気付きます。それは会社に限らず、様々なことに対して、表出するものなのだと気付きました。

会社は自分のことを守ってくれるわけではない。自分自身が自らの種を磨き、種で役に立ち、会社を守っていく一員であるのだということ。だからこそ、どこの会社で働くのかということの前に、立志が重要であり、日本の教育の中で重要視されていたのだと改めて感じました。くしくも、先日の鹿児島での研修では、「あなたは自分の種で、家族、地域、学校、友人、会社、日本、世界になにをしてさしあげていますか」という問いかけがありました。それは、それぞれ全てにおいて、あなたが守るべきものであり、あなたが行動していることは何なのかと問いかけていることだと思います。正解はいくらでも話すことはできますが、行動はした分だけしか話せません。ましては、自分の種からということであれば、種を自覚するところから。今回、私はこの「種」というものにも沢山教えて頂く機会を頂きました。自分が倒れてからというもの、なぜこんなにも優しくしてくれる人がいるのだろうと思うくらいに、何の得もないのに、私のことを大切にしてくれたり、会いに来て励ましてくれたり、果てには何から何までお金を出して、ゴールドコーストまで呼んでくださる人までいました。なぜそこまでしてくれるのか。それをお聴きすると、皆さんが共通して、「海と過ごした時間が、自分を明るくしてくれた、元気にしてくれた、次の一歩を踏む出す機会になった。楽しかった」と言ってくれ、だから、他人事には思えないのだと、いってくださいました。そこで、自分自身の「種」を強く自覚しました。古くは生まれたときに蒔いた種から。その自分の種が誰かのところで役に立つことで実を結び、そして、今、自分自身を助けてくれている。そう思ったとき、自分自身の種で今何をするべきかを考えるようになりました。それが、今私がカグヤにいる理由です。自分の持つ種で、役に立つということをしっかりとやりきってみたい。それが、風土づくりや、商品開発、お客様の後押しにつながり、自分らしさでいることが会社を守ることだと確信めいたものを感じたからです。どこで働くかや自分の地位や給与が重要なのではなく、自分自身の種であり志を自覚しているかが重要であり、それが分かるから、どこで働くべきかが分かり、地位や給与もついてくるのだと思いますし、生きることがずっと楽になってくるのだとそう感じています。お二人のように自分自身は到達したわけではありませんが、お二人の人生体験は私自身にも大きな希望のように感じています。

 

 

ミマモリスト 眞田 海