自然から学ぶ

私たちの復興「自分たちに出来る事をする」

カグヤでは2011年の東日本震災から、自分たちなりに復興を始めました。それは、「自然から学び、自然に沿った本来的な生き方を実践する」こと。これまでの人間都合の生き方を改め、自然のつながりの中で生きる取り組みをご紹介いたします。

2014/06/19

風を意識する

昨日に引き続き、小麦の脱穀ですが、
軍手でこすって、粒とモミガラは分離したものの、

シートの上には、まだ粒とモミガラ、ゴミ等が
ごちゃまぜになっているので、選別する必要があります。

・・・といっても、やはり唐箕(とうみ)等の農具はないため、
ここでも、「人力」+「自然の力」を使います!

シートの上にある分離した粒とモミガラを、
息を吹いて風をおこし、モミガラをとばしていきます。

他にも、自然の風が吹いている時は、
小麦を手ですくって、その手の隙間から小麦を落としていくと、

風が、軽いモミガラやゴミを飛ばし、
下には重い粒が残っていきました。

この段階で、だいたい小麦の粒だけが選別されていますが、
ここから更に「ふるい」をかけて、細かいカスを取り除き・・・

脱穀が終わりました!

それにしても、普段「風」に対して、
気持ち良いとか、涼しい等と感じるくらいでしたが、

今回の脱穀では、少しでも風の力をかりたくて、
風の強さや風向き等、風に対してとても敏感になると共に、
改めて、風も自然の恵みなのだと気付くことができました。

このように、同じ「風」であっても、
状況によって、捉え方が変わってくることを考えると、

いつもあたりまえのように感じているものや人、環境に対しても、
自分の気付いていない力や可能性が沢山あるのかもしれないと思いました。

自分の価値観だけで、ものを見ていないか注意し、
多方面から柔軟に捉えて、
最大限の力が引き出せるような自分でありたいと思いました。

かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子