毎月の初心会議で実施している「社内木鶏」。
今月は到知の5月号の記事の中から、お二人の記事を選びました。
(「社内木鶏」については下記をご覧ください)
https://www.chichi.co.jp/study/contentsstudy/shanaimokkei/
今回、森嶋さんと大田さんの記事を読んで、一番印象に残った言葉が二つあります。ひとつは「自社の文化は自社でつくる、これはどんな組織においても当てはまることだと思います」という言葉です。お客様との関係性を見ると、RMにかかわらず、「カグヤ」にやってもらおうと思っているお客様もいれば、そうは思っていなくても、カグヤがやってあげる図式になっていたり、カグヤが文化を作ることになっていたりということが、クルーのMTGの中でも先日上がってきました。また反対にお客様自身が主体的に動き、自らで文化を作った事実も明確になりました。様々な要因はさておき、共通する部分を見つけようとすると、「自園の文化は自園で作る」という観点で動いたところがそこにつながっていることを実感します。そこに、ミマモリングの前提に「自園の文化は自園で作る」という認識を持てる関わりや環境が重要であることを改めて実感しました。そして、それはもちろん、園だけの問題ではなく、自分自身にとっても同じように感じます。どんな文化を作りたくて、この会社に2月27日、戻ってきたのか。それを忘れてはならないぞ、それを他人任せにしてはならないぞ。そうやって鼓舞してくれているように感じます。倒れたときにどうしてもこれをやりたい。これがきっと世の中の役に立つと思ったもの。それは、見守る保育の思想やカグヤの理念に沿って、担当制ではなく、チームとして働くという新しい働き方の創造です。なんでもかんでもみんなで同じことをかわりばんこにシャッフルしてやるのではなく、役職や肩書で仕事をするのではなく、全体を観た中で、それぞれが最善の役割を担っていける強い組織の創造です。上位下達ではなく、伝承や助け合いであったりと、現場の主体性を大切にしていく組織の創造です。それは見守る保育の実践園でみる、子どもたちの姿そのものであり、きっと、子どもたちが大きくなり、就職する際に憧れる組織の姿ではないかと思います。二つ目の印象的だった言葉は「これは特に若い方には参考になると思うんですが、何か問題が見つかれば、自分がリーダーとなって、皆を巻き込み、渦を起こし、解決しなくてはならない。渦の周辺にいるより、真ん中にいる方がやりがいがあるんだと」という言葉でした。今まで、自分自身はどちらかというと、一プレーヤーとして動ていることが多かったように感じます。それは渦の中心にいるように見えて、実際は渦になっていないのだと感じます。皆を巻き込まなければ渦は起こらないからです。
なんでもかんでも自分がやるのではなく自分は渦を起こしていく張本人でありたい。2人でやる渦よりも、人数は多い方がいい。自社だけでやるよりも、もっといろんな人の力を借りた方がいい。そうやって渦を大きくしていく働き方を学んでいきたい。実践していきたい。そんな風に今回の木鶏の記事を読んで改めて自分の理想像や初心、働く動機を確認する機会になりました。また、野見山さんが先日の初心会議で決断したことの意味の深さをすべて理解しているわけではありませんが、一部は今日の印象的だったこの二つの言葉にあるように、「どんな文化を作ったのか」「どれくらいの影響力のある渦を作っているのか」ということも改めて学んだように思います。せっかくの人生、せっかくの働ける時間。終わりがあるものなのだからこそ、逆算し、今を大切に。そして楽しくお気楽に歩んでいきたいと思います。
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ミマモリスト 眞田 海