今日のカグヤクルー日記

クルーそれぞれの理念の実践や気付きを交代で掲載しています。

2014/07/18

「味噌樽へお引越し」

こんにちは、眞田です。
今年の梅雨は、集中豪雨や雹、大きな台風と、
自然への畏怖を感じています。

自然のサインを受け取れるように、
先代からの智慧、自然との共生の実践が大事なのだと
改めて感じています。

そんな中、我が家に一つの大きな箱が届きました。

開けてみると、、、、

大きな樽です。

娘もすっぽり入ります。

これを使って何をするかというと、、、

はい、味噌の引っ越しです。

実は、今年の一月、味噌を仕込む前準備として
今年からは樽で味噌を漬けたいと思っていました。

そこで、以前から気になっていた静岡のある桶屋のおばあちゃんに
お願いのお電話をさせて頂いたのですが、

「もう足腰もしんどいし、、、畑もあるし、病院もある、、。
一個作るのにも、結構な時間がかかってしまうんだよ。
お兄さん、2月に味噌仕込みたいんだろう?
間に合わないよ。」

とお断りされてしまいました。

そして、味噌を仕込んでから数か月。
やはり、一生使うのであればこの人の桶を使いたい。

もう一度電話を入れ、
「いつになっても構わないので、
お手すきの際にお願いできませんでしょうか・・」
とお伝えすると、

「あんたも、変な人だねぇ、、、じゃぁ、仲間にいれてあげるよ」

とお言葉を頂きました。「商売」のはずなのに「仲間にいれてあげる」
という言葉に、なんとも温かく金銭以上のやり取りを深く感じました。

それから、2か月。何の前触れもなく届いた大荷物。
この樽を使って、一生味噌を作っていけることを思うと、
有難い気持ちと豊かな気持ちを感じます。
もしかして、、、娘の嫁入り道具に持っていくかも?!?!
(いやいや、、、)
なんて、妄想も膨らむほどでした。

ということで、早速お味噌の引っ越しを行いました。

木の樽の中で、木と一緒に呼吸をしながら発酵していく大豆達。
去年とは作り方も、見守り方も違います。
(途中で引っ越しちゃってよかったのかな・・・)

ですが、何事も経験して分かること。
家族で一緒にやったことに意味があるのだと思います。

成功も失敗も、良かったことに変えていけるように
日々を楽しんでいきたいと思います。

ミマモリスト
眞田 海