今月はお盆の室礼について、宮前さんにインタビューさせて頂きました。
お盆は、亡くなった方々が浄土から現世に戻って来られる年に一度の日です。
きゅうりの馬:ご先祖様が馬に乗り、現世にお帰りになります。
なすの牛:ご先祖様が牛に荷物をのせ、現世にお帰りになります。
季節の果物:陰陽五行説に基づいた五色の季節の果実と野菜。
真菰(まこも):ご先祖様がお盆の間、滞在する中空を現しています。
(亡くなった人は天でもなく地でもなく中空(水面)に降りてくると言われ真菰は水草のため敷いたところが水面になるということから)
数珠:先祖との和合のために、菩提樹の種でつくった数珠。
ほおずき:別名灯籠草とも言い、実際に火を焚けない室礼では火に見立てています。
毎月室礼は季節に沿って変わっていますが、その意味は聞いてみないと分からないもので、もう7年を続けられていることに驚くのと同時に、自分自身何気なく見ていただけなことも考えさせられます。
とくに今回はお盆ということもあり、私自身も祖父母のことを思い返したりと、インタビューの中でいろいろと思いだすことがありました。
インタビューのごとに宮前さんから、「この時間があることでまた思い出したり、考える機会にもなり大切」ということを仰って頂きますが、宮前さんが感じているのと同じように、自分にとっても大切な時間になっています。
もともと、インタビューを始めたきっかけは、メールマガジンの100号を迎え、そして150号発刊に向けての動きとして始まったことでもありますが、毎月触れることで自分自身も街の中を歩いている中で、花を見つけられるようになったり、日々季節が移り変わる潤いを感じます。
子どもたちに伝えていけるよう、毎月のこの時間を大事にしていきたいと思います。
インタビューの詳しい記事はこちらをお読みください。
ミマモルジュ
奥山 卓矢