家庭でも学校でも会社でも、国でも、
自分の考え方や感性と同じ人を集めていくマネージメントで
やってこれた「多数」の時代が終わりを迎えようとしていると言われています。
同じ考え方の人が集まってくることも、もちろん大きな喜びですが、
同時に、違う考え方の人を自分自身が認め、受け入れたときに、
初めて生まれるものが沢山あることに気づきます。
「価値観の違い」が広げてくれる自らの価値観の存在。
「価値観の違い」を恐れていたり、嫌っていた自分の存在。
「価値観」で人を裁いていた自分の存在。
自らの「価値観」はいくらでも変わることが出来ますが、
「存在」とは自分自身、そして相手そのもの。
その「存在」に気づけることが、「多数」から「多様」に
切り替わっていくこれからの時代に必要なことであり、
その「存在」という多様性を活かしていくことが
これからのマネージメントなのだと思います。
見守る保育の三省にこうあります。
○子どもの存在を丸ごと信じただろうか
子どもは自ら育とうとする力をもっています。
その力を信じ、子どもといえども立派な人格をもった存在として
受け入れることによって、見守ることができるのです。
○子どもに真心をもって接しただろうか
子どもと接するときは、保育者の人格が子どもたちに伝わっていきます。
偽りのない心で、子どもを主体として接することが見守るということです。
○子どもを見守ることができただろうか
子どもを信じ、真心をもつことで、
はじめて子どもを見守ることができるのです。
私たちが学ぶべきマネージメントが「見守る保育」につまっている。
そう言えるのではないでしょうか。
ミマモリスト 眞田 海