妻の実家の地域のお祭りには10年ほど参加していますが、
そこには37年前の東京では既に失われていた姿が今もありました。
地域の大人たちが、子どもたちのためにお金を積み立てて、
文化や伝統を絶やさぬようにお祭りを行い、存分に子どもたちを
楽しませようという試みです。
子どもたちはお金を持たずに存分に御神輿やお祭りや屋台、
盆踊りや遊戯を楽しむことが出来ます。
そこには私たちの子どもたちのように、
お盆のころにしか帰らない子どもたちにもふるまってくれます。
お祭りをするにはどのみち予算は必要ですが、その予算をどうやって
創るのかという時に地域の方々だけの協賛金ですべてが運営できるというのは
まだまだ地域の文化が根強くあるということだと感じます。
地域で暮らすということの中に、「地域を育む一員である」ということや、
「地域を育める機会がある」という機能が働いていることは
大変に重要なことなのだと感じます。
ただ、自分や家族という単位だけの暮らしではなく、
地域とのつながりを感じながら暮らすというのはそれまた
豊かであり、子どもたちに残していきたい姿でもあるように思います。
自分が暮らす地域に感謝し、地域に与贈する生き方を、
私自身も自分の暮らす地域で実践していきたいと思います。
ミマモリスト 眞田 海