そうめんがより一層美味しく感じる暑さが続きますね。
ミョウガやショウガ、大根おろしに大葉、とろろ、ねぎ、胡麻などなど、薬味は数知れず。
つけダレも、定番のめんつゆはもちろん、ゴマダレや韓国風の甘辛スープなど色々楽しめるのもそうめんの良さですね。
そんなアレンジ自在なそうめんですが、我が家ではめんつゆにマヨネーズを入れて食べます。
物心ついたときから当たり前のようにそうしていたので、そうめんはそうやって食べるものだとずっと思っていました。
ところがある時、友人に
「うそでしょ、マヨネーズ入れるの?!」
と大層驚かれ、自分はちょっと変わった食べ方をしているということを知りました。
それ以外にも麦茶にひとつまみの塩を溶かして飲むとか、トマトはスライスして砂糖をかけて食べるなどなど、世の中の定番ではない我が家の当たり前が、大人になって次々と判明していきました。
いつだったかそれを両親に問うてみると、思い当たる理由としてこんな話をしてくれました。
父が子どもの頃は戦争の最中で、お金など役に立たない時代。
食べ物は、闇市や農家から着物や日用品と交換してもらうしかなく、祖父が戦地に行った後、残された祖母と6人の子どもたちは毎日食べるのもやっとだったそうです。
祖母は生きるため、子どもを連れ日本中の親戚を回って歩いたといいます。
恐らく各地を転々としてるうちに、それぞれの地方の食べ方が身についていったのではないかと言うのです。
思わぬ話の展開でしたが、我が家のちょっと変わった当たり前に、必死の思いで繋いだ命の尊さと親の深い愛情を知りました。
ミッションパート
佐藤真樹