熊野古道を歩く中で、沢山の石段がありました。
上り下りは、なかなか大変でしたが、
これを昔誰かが積んでくれていたから、
自分が今こうして歩けるのだと思うと、
なんともありがたい気持ちになりました。
「鎌倉積みの石段の原型をそのままに残している」と
案内されている石段もあり、
それらは、無雑作に積み重ねられているようにも見えますが、
一定の筋肉だけに負担を掛けないような
「合理性」も考慮されているという解釈もあるそうで・・・
どこの誰がやってくれたのかは分かりませんが、
今から800年程前に、積まれたであろう石段を歩きながら、
後からくる人や後世の人のこと、周りのことを考えた思いやりのある仕事を、
自分自身も大事にしたいと感じました。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子