保護者の一部からは
「皆で頑張って大変なことを乗り越える体験を子どもたちに刺せてほしい。」
「だから組体操を復活させてほしい」「鼓笛隊を復活させてほしい」
そんな声が上がることは多々あるそうです。
しかし、大前提として
「やりたくないことを、頑張って大変なことを乗り越える体験」
が何故、乳幼児期に必要なのでしょうか。
それで培われる力とは何でしょうか。
「社会に出てから、困らないように」ということでしょうか。
反対に、自らが選択したものであれば、
「頑張って大変なことを乗り越える」ための動機があります。
ある園では、一斉にやらせるような組体操をやめたり、鼓笛隊を辞めましたが、
子どもたちがその中でどれをやるかなど、
選択制にしてやりたい子どもたちのグループを
それぞれに作り取り組んだところ、
子どもたちが集中し、熱中し、
今まででは頑張らせなければいけなかったことや、
我慢させなくてはいけなかったところを、
子ども自らが、「頑張り」「我慢」したそうです。
先生も、子どもたちも負担が減るだけでなく、
質が上がり、発達も進み、大満足。
そして、それだけでなく、その行事の後にはそれを選ばなかった子が
選んだこと一緒に練習をして頑張っている姿が。
先生方は、
「え!!あの子、絶対にやりたくないっていう子だし、
やらせてたら嫌がって苦しんで大変だった子なのに。。。」
と感動し、その姿を保護者に伝えたそうです。
今、子どもの頃に「やりたいことを存分にさせてもらえなかった」り、
「大人から指示命令でやらされ、我慢し続けてきた」人たちが、
社会に出て問題を起こすということが多発しています。
私たちは今の社会を見て、過去の教育を省みて、
そして今に活かして行く必要があるのだと、改めて感じます。
ミマモリスト 眞田 海