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日本人の体にあった本来の武道

今まで武道の実践として「空手道」に取り組んできましたが、今年に入り新たな実践として「居合道」にも挑戦するようになりました。

 

空手道は基本的には徒手空拳で己の身一つで行う武道ですが、居合道は当然のことながら「刀」を用いるため、同じように形を演武するようでも刀が中心となっているような意識があり、その異なりがまた新鮮であり面白味でもあります。

 

もともと、この居合道を含めた「古武道」というものは、体への負担が少ないものだと言われます。

 

昔の武道はやるほどにお互いの体が健康になったらしく、合気道なども「投げられるほどに体が整う」などと言うことを聴いたこともありますが、今の武道は競技用に技が変化してしまっていることなどもあり、武道としての大本が少し変わってしまっていると聴いたこともあります。

 

実際に私自身も居合道に取り組んでみて、空手道よりも部分ではなく体全体の力を使っている感覚があり、それは実は『本来の日本人の体にあった動きで出来ている』ということを意味しているとも言われます。

 

私には下半身の障がいを少し持っている友人がいますが、その人も空手よりも居合いの方が負担なく取り組めると言っていました。そして、その体の使い方は日常にも生きている感覚があると喜んでいます。

 

 

カグヤが再生してきた古民家『聴福庵』では、この日本の風土にあった家が古民家には残っており、湿度の高い気候だからこそ気密性の高い住宅ではなく隙間風の抜ける作りにしていたり、地震が多い土地だからこそあえて屋根瓦を落ちやすくして住宅自体が潰れないことを考えていたりと、この国の風土にあった智慧が詰まっていることを知りました。

 

同じように、この国に生まれ育ってきた私たちの体だからこそ、その体に合った本来の武道というものが「古武道」には残っているのだと感じています。昔の日本人は米俵を幾つも担ぐことが出来る程に強靭だったと言われますが、本来の自分たちにあった「体の使い方」を取り戻すこともまた大切なことなのだと思います。

 

そのようなことを探求し、自分自身で体現していきたいと思うからこそ、新たな居合道の挑戦を始めました。

 

「子どもたちの未来に確かなものを遺していく」という、カグヤのミッションの中の一つとして、これもまた一つ大事に深めていきたいと思います。

 

ビジョンリスナー

大河内 盛友