聴福庵に来て2日目。
明日のハッカソンでの朝食準備を行いました。
出汁をゆっくり取り、そして根菜をゆっくりと炭火で煮込んでいきます。
明日のお味噌汁の準備です。
野菜と昆布だしだけですが、炭でじっくりと煮込んだものは、
何の味付けをしていなくても、一口味見をすると、
自分の中にある「いのち」そのものが喜ぶような、
「いのち」を味わっているような、そんな「味覚」だけでない「味わい」を感じます。
不思議なもので、自宅でガスで煮込むと意外と野菜臭くなったり、
こんなに澄んだ味にならないのですが。。。
ゆっくりじっくりという手間暇をかける心や、
炭火という力を借りて準備をすると、こんなにも違うのだと
驚きます。
自分の働きが「ゆっくり、じっくり」と「今」を味わえるような
そんな感性を持って働いているだろうか。
今にどれだけ感謝が出来たり、物音ひとつ、鳥のさえずり一つから、
季節や情景を感じ取れる感性を維持できているだろうか。
働き方改革は働く時間を短縮するのではなく、
「いのち」の働きを変えていくこと。
そんなことを、聴福庵で過ごす中で、
当主の発言や行動から学んでいます。
ミマモリスト 眞田 海