先月の室礼のお稽古では、お正月がテーマということもあり、
生徒さんのひとりが、自分でつくった手づくりお屠蘇(おとそ)をおすそ分けして下さったので、そちらもしっかりと盛らせて頂くことに。
そんなわけで、我が家では毎年お正月にはお屠蘇と言いつつ単なる日本酒でしたが、今年は頂いた本当のお屠蘇をいただきました。^^
ちなみにお屠蘇について調べてみると・・・
お屠蘇は本来、屠蘇散(とそさん)または屠蘇延命散と呼ばれる生薬を、赤酒や日本酒、みりんなどに漬け込んだ薬草酒で、お正月に飲む縁起物のお酒であり、風習でもあるとか。
屠蘇という言葉に含まれている屠(ほふ)るという字は、「からだを切り裂く、敵を破る、打ち負かす。」という意味だそうで、「邪気を屠り、魂をよみがえらせる」という説や「蘇という悪鬼を屠る」という説など、わずかに異なる解釈がいくつかあるようです。
もともとは中国の漢の時代に、華佗が発明した薬酒であり、平安時代初期の嵯峨天皇の時代に日本に伝わってきたとも言われているようで、いずれにしても、元旦にお屠蘇を飲むことで、その年の邪気を払い、家庭の健康と幸福を迎えられるということですね。
近頃は漢方にも興味があるので、自分でもつくってみたいなぁと思いつつ・・・お正月はこんな風に日本に古くから伝わる風習が沢山ありますから、みんなで楽しく取り組みながら、その風習の由来や意味などを話し、後世に伝えていけたらと思います。
かぐやかコーディネーター
宮前 奈々子